華氏110度、どんなに暑いのか、イマイチ実感ないのですが、摂氏に換算して、43度らしい。そりゃ暑いわ。
舞台は、雨が降らず110度の日照りが続くテキサスの街。主人公リジーは、勉強や家事はバッチリできるけど、不器量なために20代後半になっても嫁のもらい手がいない、心の乾いた女性。
多くの古典作品を見るときに共通して言えることで、この作品も例外にもれず、「古典である」ことを割り切って見なければいけない作品ですね。
独身女性が30過ぎてイキイキ輝いてるのが普通のこの時代に、ね。
しかも、たとえ一生独身だったところで、いいじゃない。周囲の登場人物、大きなお世話ですね~
話の最後にリジーと結ばれる街の保安官、ファイルはバツイチなんだけど、自称「男ヤモメ」。それを暴こうとする、リジーの父&兄も、これまた下世話。いいじゃない、本人がそういうなら、そういうことにしとけば。しかも、バツイチだったところで恥じる要素何もないしね。
しかし、リジーが不器量だなんて、説明されなければ分らなかった~ B'wayのAudraなんて、不器量どころかスーパースターだし、今回の女優さんも美人でしたからね。
この舞台を、キャストも裏方も学生さんたちで作ったのは、凄いですね。もちろん指導者にプロはいたでしょうけど。一番印象に残ったのは、スニーキー(リジーの弟の彼女)役の女優さん。歌って踊って、演技ができる。ミュージカルなんだから当たり前という人もいるでしょうが、私の感触だと、日本のミュージカル役者は、歌か芝居かダンスか、どれかがひとつ能力あって、他の要素はプロになってからがんばるってな感じなので、学生さんのうちにこの3要素が一定レベルまで出来上がってる人がいたんだ、ってことに感心。将来楽しみですね。卒業後、名前出てくるかな。
カーテンコール、裏方で頑張った学生さんたちまで出てきての大団円。みんなが、「やり遂げた~」って感じの満面の笑みで、それを人数分掛算したボリューム感はものすごかった。好印象でした。
# by UKaye | 2008-08-03 21:50 | Musical