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U.Kaye Presents いつか、New Orleans

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semスキン用のアイコン01 Monty Python's Spamalot @ Shubert Theatre 5.4 matinee  semスキン用のアイコン02

2005年 05月 06日

ここに訪れてくださるアクティブユーザーさんからすると、かなり遅いペースですが、本記事で200投稿になりました。

Monty Python\'s Spamalot @ Shubert Theatre 5.4 matinee_a0037729_13272415.jpg

さて、2004-5シーズン最大の目玉と言われるSpamalotを観て参りました。知らない人のために、これがどういう作品なのか、その片鱗を示しますと、上の写真、並んでる文字を見てくださいね。この作品、モンティ・パイソンの映画「ホーリー・グレイル」を舞台化したもので、映画を知っている人たちにおなじみのキャラクターを示しています。Killer Rabitt、殺人ウサギなんてキャラがあるんですねぇ。そして、Witchesに×がついてますね。映画には登場した魔女たちが舞台には出ませんと。その理由は。。。
Monty Python\'s Spamalot @ Shubert Theatre 5.4 matinee_a0037729_140349.jpgギャラが高いから。こんな感じのギャグで進めていくんですね。

さて私は観劇にあたり、まず映画のDVDで予習をしましたが、その印象は、「結局何が言いたいの?」というナンセンスさ溢れ、それでも「死」「殺人」を簡単にギャグでいじるブラックさはズシンと響いた、といったところです。死体回収業者に死にかけた人間を渡そうとしたところ、"I've not died yet"(だったけ、フレーズ。でも、こういう意味)と(映画では)弱弱しい声で訴えるんだけど、次の瞬間後頭部を殴られて本当に死人になってついに引き渡される、ってシーン、映画観てて妙にリアルでゾッとしたものです。で、舞台はどうだったかというと、同じ場面があるのですが、こちらは軽快に、ウソっぱち感溢れるギャグに仕上がっています。今死んだばかりの人や、とっくに死んでる人たちがミュージカルナンバーを歌い出すほどですから。なんで、昔ながらのパイソンファン、これで満足するのかな、と思いました。

この話の主役であるアーサー王が、フランス人の衛兵が守る城の前で、入場を請うて問答する場面がありますが、アーサーが(木馬ならぬ)木兎を仕掛けると開城し、場内の人々が飛び出してきます。みんなフランス人だってことを言いたいんでしょうね。ここで大爆笑。フランス人の中には、「レ・ミゼラブル」のエポニーヌもいます。今にも、'On My Own'を歌うぞ、ってな感じの姿勢で。ほかのキャラも、知ってる人には笑えたのかな。私には分かりませんでしたが。

Expensiveの言い回しとか、他ミュージカルを引用する手法は、"Urinetown"を意識してるんでしょうか。("Urinetown"では、ヒロインHope嬢が通っていた大学名が、Most Expensive University)

映画の食えないオチとは違って、舞台でのエンディングは、しっかりと聖なる杯を発見してハッピーエンドです。その聖なる杯は、神様が示した客席にあるようです(最初から置いてあったのか、指名されてから渡されたのか、2階席端っこから見ていた私には確認できませんでしたが)。舞台や映画という虚構の世界と現実をこうしてごちゃ混ぜにしてしまうのは、パイソンギャグのひとつの特徴ですね。

以上、ただ駄文をダラダラとつなげてきましたが、この作品の良し悪しは、英語で話してるギャグをしっかり理解しないと評価できそうもないので、何ともつけずに終わりたいと思います。

by UKaye | 2005-05-06 13:28 | Broadway