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U.Kaye Presents いつか、New Orleans

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semスキン用のアイコン01 雨の月曜日は、Joe's Pubで矢野顕子  semスキン用のアイコン02

2005年 05月 03日

「雨の」って、今日雨だったから突然思い立って行ったのかといえばそういう訳ではありません。事前にチケットは押さえていたのですが、折角ニューヨークにきて雨でちょっとマイナスの気分だったところ、どうせなら雨を情緒的に利用してやれって気持ちから、タイトルに入れてみました。もちろん、カーペンターズの「雨の日と月曜日は」を意識してのことです。今日はその両方だよ、冷静に考えるとそんなに凄くないけど、とりあえずスゴイねぇ。

2カ月ほど前に観劇スケジュールを組んでいたとき、月曜日はB'wayの新作が上演されない(注:本日に限り、Spelling Beeの初日というのがありますが、まあ、私が手に入れられるチケットじゃないですね)ならってことで、Joe's Pubに何かいいイベントないかな、と調べていたところ、なんと日本が誇るアーティスト、矢野顕子のライブが。いいの?25ドルであんな近くで聴いちゃって、こりゃ絶対買いでしょってことで、即断でした。小学生の頃、カネボウだか資生堂だかは忘れたけど化粧品のCMで流れた「春咲小紅」で初めて矢野さんの存在を知りましたが、その頃の私はいい音楽を理解するにはまったく未熟でしたね。ま、その頃熱中してたのは、伊藤つかさだったから、分かるわけないですね。その後もずっと曲を出し続けていたのでしょうが、私との接点はしばらくなく、大学に入ってから"David"が流れて、コレはいいっ!と感じました。ジャズのコード進行(? 少なくとも私はそう感じました)に、マイルドな日本語の歌詞を載せて、ホンワカした世界を醸し出す、素晴らしい歌だなぁと。その勢いで「春咲小紅」を聴き返してみると、これもイイ歌じゃないですか。テクノサウンドと柔らかい日本語歌詞のハーモニー、最高。この矢野さんの生歌を聴く機会が与えられたのは、ニューヨークがもたらしてくれた幸運でした。

公演開始後は写真撮影禁止になるので、公演前にピアノのあるステージをパチリ。
雨の月曜日は、Joe\'s Pubで矢野顕子_a0037729_11573554.jpg

いやー、期待に違わぬステージでした。世の中には、CDでは上手でもライブで下手な歌手もいますが、この人はまったくそんなことはありません。あと、やっぱり歌手だから普段は歌にばっかり注目行くけど、この人はジャズピアニストとしてもかなりスゴイですね。間奏の時間も、聴衆はとてもうっとりしていました。歌には、英語で歌ったのもありましたが、もしかしたらネイティブの人には、Japanese Englishの妙な歌って感じるかもしれません。でもこれが、日本人のツボにはまるんです。よかった、日本人で。Native Englishの人たち、この味が分からないなんて可愛そうに。

客層は、ほとんど日本人。ニューヨークに日本人って、このくらいは普通にいるんですね。ニューヨークで、パフォーマーも観客も日本人、少数の店員だけ、米国人。何か、不思議な空間でした。

ニューヨークでこのイベントを見た意味、B'wayミュージカルになんら劣らないクオリティを備えたパフォーマンスであることを確認できたことは非常に大きいですね。B'wayショーを見続けることが、日本の良き芸能を改めて認識することにも役立っていたようです。こうしてこれからも、良いB'wayミュージカルに出会い、またそれに負けない日本のartを発見し続けたいものです。

西洋音楽を上手にアレンジして、見事に独特の世界を作り上げた才能は、お見事としか言いようがない。かたやミュージカルは、もともと欧米文化なんだから、日本人の公演には無理があるって言われたりもするけど、音楽の世界ではこういうことができてるんだから、やはりまだ関係者の努力不足なんじゃないかな。最高の日本のミュージカルが生まれることを、切に願います。

by UKaye | 2005-05-03 11:29 | Entertainment