U.Kaye Presents いつか、New Orleans

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semスキン用のアイコン01 島田歌穂30周年記念コンサート(本編)  semスキン用のアイコン02

2004年 11月 24日

ドラえもんを間に挟んでしまいましたが、レポート、本編に参ります。

さて歌穂さん、このコンサートに合わせるためか、タイミングよく先月アルバムを発売ししました。タイトルは"Something's Coming"。ミュージカルファンの方にはお馴染みのタイトル。"West Side Story"で、マリアと出会う前のトニーが、何かいいことありそうな予感といった感じでワクワクしながら歌う歌ですね。このタイトルから予想されるとおり、ミュージカルでお馴染みの曲ばかりをカバーしています。その収録曲、"That's Entertainment"がオープニング。アルバムでは英語オンリーで歌っていましたが、ライブでは引き続き日本語も。続いてタイトル曲の"Something's Coming"。歌穂さんバージョンは、ボサノバ調にアレンジされています。

この2曲が終わると、MC。ここで、前記事で挙げたロビンちゃん時代からの歴史をサラッと説明されました。ここで感じたこと、この人、歌が上手いのはもちろんなんだけど、トークも冴えてる!まあ、芝居調の語り方が耳についたので、トークで演技してるな、とも感じたけど、それはまあいいや。素の島田歌穂じゃなく、ミュージカル女優のショーを見に来たわけだから。そして、このコンサートはオール・ミュージカルナンバーであることを宣言。生い立ちを追うように、初期の作品から歌い始めました。「アニーよ銃をとれ」「ロッキー・ホラー・ショー」など。この舞台、ミュージカルじゃなくてコンサートだから、サラリと歌うのかな、と思いきや、全身&表情を使って、渾身の演技で役になりきって歌ってくれました。改めて思いました。この人、歌が上手いだけじゃなく、ミュージカル女優として最上級だと。

そして、ここに持ってきました。レ・ミゼラブルの"On My Own"。もうレ・ミゼからは引いてるし(今年、2000回公演記念で1週間だけ登板予定だけど、チケット難しそうだな~)、ここで堪能できるってのは嬉しいな。ブロードウェイ、ウェストエンドを含めて、世界で最高のエポニーヌですよ、この人。この歌で紅白歌合戦にも出たんですよね、88年。観たかったなー。

今年“少年隊ミュージカル”ウェスト・サイド・ストーリーにてマリア役を演じた歌穂さんは、マリアの代表曲"Tonight"も熱唱しました。これは、トニーのパートもあって完璧になるのですが・・・現れたのは、オペラ歌手、山川高風。よかった、ヒガシじゃなくて「そのまんま」じゃないよ!(お約束)そんなの来たら、もっとイヤだけど。ヒガシも、スポーツアスリート並みの運動神経をベースとして、ダンスのレベルなんかはかなり高いんだろうけど、歌穂さんのゲストに現れて喜ばれる存在になるには、まだ足りないんだね。

自分が演じた役ではないけど、ということで、「エビータ」より、"Don't Cry for Me, Argentina"も披露。この作品、日本は四季しかやってないけど、四季の訳そのままつかったのかな?なんて考えていながら、次の曲は、「ミス・サイゴン」より"I Still Believe"。この曲も、エレン役とのデュエットでなければ、と思った瞬間、女性の人影が。。。エレンのパートを歌い始めるまで誰だかわからなかったけど、これまた日本ミュージカル界の大物、久野綾希子さん。「エビータ」は、久野さんへの敬意で歌ったんですね。だからきっと、四季の訳だったんでしょう。久野さんがエレン演じたことあるのかな?まあ、歌穂さんもキムやってないんだから、いいんだけど。あの歌の原曲、♪I Still, I Still Believe~ってレア・サロンガが歌うサビ、痺れますよね。先日観たサイゴンの翻訳公演で、これが日本語だと♪今、信じてる~となって、なんか間抜けで雰囲気出ていないように感じて、訳しちゃうとこんなものなのかな、って諦めていたのですが、ところがドッコイ、歌穂さんにかかれば。ホント、綺麗にナチュラルに仕上げてくれました。知念里奈も、音程はちゃんと取れてたんだけど、歌が上手いってのは、それだけじゃないんですね。言葉にすると安っぽくなって、しかもコレだけではないと思うのですが、たとえば強弱のつけかた。「今」の「イ」は、ほとんど聞こえるか聞こえないかくらいの微かな声で発生し、「ま」では微妙に強く、そして「ま」を延ばしてるうちにどんどん強く、っていう。日本の翻訳ミュージカルも、役者が揃えばいい作品できるんじゃないかと、期待させてくれました。

そして、ミュージカル女優であるからには、ダンスも、ということで、披露してくれた歌は、「シカゴ」の"All That Jazz"と「雨に唄えば」の"Singin' in the Rain"。All That Jazz、多分振り付けはオリジナルと違うけど(ましてや、衣装が下着チックだったりはしない)、フォッシーの雰囲気出してました。"Singin' in n the Rain"では、玉野和紀氏を招いてのタップ。

ダンスナンバーが終わると、MC。疲れたーって雰囲気を演出するためでしょうね、タオルで汗拭きながらのトークだったのでしょうが、ここでハプニング。大観衆の前で、脇の下を拭いてしまう。でもその後の対応が見事でした。並みの女性だったら、赤面してどうしたらいいかわからず、パニックになるのではないでしょうか。彼女はしっかり自分の失態をネタにして、場をまとめていました。「今のシーンは、皆様のご記憶から削除してください」と言っておきながら、一瞬すぎて何がおきたか分からなかった観客に、「今何したか分かります? こうしたんですよ」と動作の再現までするサービス振り。いやー、エンターテイナーですな。

1曲だけシックリ来なかった歌が実はありまして、"Memory"。Elaine PaigeやBetty Buckleyを聴きつけてたせいかな?さらに、英語で歌ったから、思いっきり彼女らが比較対照になってしまったせいだろうか。他にも英語で歌った歌はあるんだけど、アレンジを相当変えて歌穂ワールドになってたから、彼女の独自性を堪能できたということか("Memory"ももちろんアレンジはしていますが、原曲のイメージが随分残っているように感じました)。でもまあ、上手だったことは間違いないですよ。歌穂さんの他の歌が凄すぎたから、比較して埋もれちゃったのかも。

こんな感じで進んで行きまして、アンコール1曲目は例外でミュージカルナンバー以外の曲。TBSドラマ「ホテル」主題歌“フレンズ”。ミュージカルファン層以外に広く浸透しているこの曲は、やはり欠かせないでしょう。そして最後は、"West Side Story"からもう1曲、最新アルバムにも収録している"Somewhere"。映画、舞台とは味の違うジャズアレンジで堪能して、祭りを終えました。

この人がコンサートを滅多にしないって、もったいないな。でも、イー・プラスで直前割引出てたぐらいだし、一般人に浸透させるのはきついのかな?レ・ミゼのチケットはすぐソールドアウトなのにね。"On My Own"、レ・ミゼで他の大根役者の歌と抱き合わせで聴くより、コンサートで美味しい部分だけを切り抜いて聴けたってことで、ホント大満足でした。この人が歌うと、一般に原曲を超えることがないと言われている、「翻訳」の定説が覆りますね。"On My Own"もそうだし、このカバー集のアルバム、是非お聴き下さい("On My Own"も収録されてますよ!)。オリジナルより絶対いい!って感じる曲満載ですから。特に、エルトン・ジョンの"Your Song"。
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by UKaye | 2004-11-24 07:19 | Entertainment