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U.Kaye Presents いつか、New Orleans

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by UKaye

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2004年 11月 20日

ご紹介します。今、私の車の寂しい助手席を埋めてくれている、Wicked Monkey君です。
B\'wayプレイバック -Wicked_a0037729_2216394.jpgさて、今日は、先日のNY訪問の際に即日レポできなかった、3度目となるWicked観劇のレポート。最初に観たのは、今年の3月。それはもう、Glinda役のクリスティンのキュートさにノックアウト!可愛くて、意地悪なんだけど、憎めない。前二つが上手にできる女優は、たくさんいると思うのです。でも、最後が重要なんですね。ストーリの鍵も、「悪い魔女」に仕立て上げられたElphabaに、本当は見方したいんだけど、オズの国の力や民衆を敵に回す勇気はなく、長いものについつい巻かれてしまう、よろしくないことなんだけど、自分にも心当たりあるから、観客はGlindaを憎めない。この憎めなさを、魔女になる以前の学園生活の時点で醸し出して伏線を作っているから、のちに「良い魔女」になったときの心情の表現に厚みがな出てくるんですね。ストーリー上の主役はElphabaなのに、クリスティンの演技のお陰で観客の感情移入は自分が観客代表するのは、ちょっとあつかましいかも。「少なくとも自分は」と、やっぱり断っておきましょう。Idina Menzelが充分凄いこと、承知の上で言ってます。全部Glindaに持っていかれる、そんな印象でした。

そのクリスティン見たさに、クリスティンの契約が残っている7月より前に、もう一度この目に焼き付けたいとの願いから、すぐさま5月の渡米を決意したのでありました。6月になるとトニー賞が発表されてて、きっと彼女が主演女優賞とると信じてたし、ところが・・・NYCフィルハーモニックによるコンサート版のキャンディード出演のため、休演中。ガ~~ン。まあこのときは、ASSASSINS、Caroline or Changeと鑑賞できた充実した滞在だったのですが、それでもクリスティンに会えなかったっていうのは、不完全燃焼でした。

そして今回は、クリスティンはもはやいないこと、最初から分かっていたのですが、今度はElphaba役Idinaが1月で降板、と聞いたもので、もう1回この目に留めておこうと、3度目の観劇を決意。クリスティンだけ名前をかな表記ですが、なんかこの方が味が出てる気がして・・・で、観た感想ですが、以前よりもIdinaの存在感が際立っていた気がします。新GlindaのJennifer Laura Thompsonが、敢えて自分を抑えたんじゃないかと、そんな感じでした。クリスティンのGlindaは彼女にしかできないから、自分は自分で行くよ、ってな雰囲気。あくまで私が感じただけで、実際のところどうなんだかわかりませんが。たとえば、Glinda最初の登場シーンの曲"No One Mourns the Wicked"中のソロパート、クリスティンだったら最初の♪Let Us Be Glad~で始まる部分、ビブラート利かしてオペラ調だったり、2番目の♪And Goodness Knows~のところは溢れんばかりの大声量を張り上げて歌ったりしたところが、Jenifferはどちらも軽やかに淡々と歌ってる感じでした。演技の方では、Jeniffer向けの新演出もあったり(いずれにしてもキュートで3枚目なんだけど、どちらかというと3枚目性にちょっとバランスをシフトして、新しい振り付けを加えた、ように感じました。昔からあったんだけど私が記憶にないだけ、だったらすみません)、彼女なりのGlinda像を作ろうと努力している姿勢を感じました。まあ、初めてWickedを観る人には、大満足を与えるんじゃないでしょうか。ただクリスティンと比べちゃうと、「これでもか」と言わんばかりの溢れるキュート光線は浴びなかったところは、物足りない感じ。ちなみに、2度目にWicked観たときのGlinda、Laura Bell Bundyは、クリスティンをなぞってました。演技は、予想に反して「可愛くて、意地悪で、憎めない」の3拍子が揃っていました。でも彼女の場合、登場シーンでのソロパートがいただけなかった。ここが、彼女が長く続かなかった理由じゃないかな? "Hairspray"のAmber役は活き活きと演じていて観て心地よかったのですが、Glindaは難しかったようで。

登場シーン大拍手で迎えられるまで知らなかったんですけど、今回のWizard役のGeorge Hearn、かなりの大物なんですね。Idinaを看板に据えてる限りは、他の役もオリジナルが去っても極力強力なキャストを組むんですね。Joel Grayが作ったWizardのイメージかなり壊して自分流にアレンジしてたけど、彼のファンならあの演技、歌い方、納得なのかな?私にはしっくり来ませんでした。Joel Grayほどの役者にあの些細な役は勿体無いって評価もあったけど、それでももう1回Joel Grayに演じてほしかった。

最後に、やはりElphabaのIdina Menzel、文句なしです。1回目、2回目に観たのと同じレベルなのかもしれないけど、Glindaが一歩引いたせいか、今回最高に魅力爆発したように感じました。Elphabaで最も好きな曲は、Fyeroとの掛け合いの歌"As Long As You're Mine"。ヤギの教師Dillamondを思いやる優しさを持つElphaba、そのElphabaを命を掛けて守ろうとするFyero、2人の優しさが最高の形で溶け合った、でも悲しいラブソング。もう1度観ておいてよかった~。3度観て、いずれもIdinaだったのは幸せかもしれない。幸不幸は確率を指標として判断です。Idinaのレベルは文句なしですから
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さて、昨日ご覧になったsnowさん、私の書いたことで違ってるところあったら、遠慮なく指摘してくださいね。

by UKaye | 2004-11-20 01:00 | Broadway