U.Kaye Presents いつか、New Orleans

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semスキン用のアイコン01 きょうブロ -Pacific Overtures  semスキン用のアイコン02

2004年 11月 14日

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正確には昨日になってしまったけど、語呂の響きから、やっぱり「きょうブロ」。
宮本亜門版Pacific Overture、何とプレビュー初日です!
大したことは書けないんだけど、やっぱり、2日目が上演されなる前にちょっとでも。

日本のプレス、たくさん来てましたね。こちらの感覚では、プレビュー初日は特別な日ではないって話も聞いていたんですが、プレビューの位置づけをよく理解せずにこんなに盛り上がるのは、日本人だから?こんなこと言ってる私も、プレビューと本公演の違い、そんなに気にしてませんが。

アメリカ人による日本の誤解がふんだんにあるって噂を聞いて臨みましたが、日本人の見た目は極めてノーマル。何が誤解なのかなと、思って宿へ帰って、インターネットで調べてみると(日本公演のレビューって、いっぱいありましたね。もっと調べてから観ればよかった、後悔)、老中阿部正弘が“将軍”になっちゃうようなメチャクチャさがあったんですね。そこまで英語聴き取れなかったよ。

演劇だから、脚色は許されるけどね。たとえば、知能の足りない将軍(1853年のペリー来航時だから、13代家定のことか)は、実権を握る母親の陰謀で毒殺され、開国迫るペリー使節団から「将軍不在」と言い訳して逃れしたとか。私は不勉強で史実を知らないけど、こうした裏舞台を自由な解釈で創造してくれるのは、大いに結構。でもさ、徳川家じゃない人間が、江戸幕府の将軍になるっていう、史実曲げちゃうのはねぇ。時はさかのぼって元禄ちょっと前、世継ぎのいなかった4代将軍家綱亡き後、老中酒井の陰謀で、鎌倉幕府式に朝廷から将軍を迎え、自分が北条執権のように権力を握ろうと企てて、水戸光圀によって阻止された事実はあるけど

とにかくひとつのエピソードを長々と単調な歌で歌い続けるのは、ソンドハイムの手法?母親が将軍に説教してる場面(国の一大事なのに悠長に構えてるところを説教してるのかと思ってみてたけど、暗殺しちゃったってことは、もうちょっと別のことをいってたのかな?)、ちょっと飽きた。

同じような手法で第2幕、アメリカと修好通商条約を結んでついに開国してしまった日本が、英仏露蘭(各国の大使が、自国の国旗を掲げて登場。いろんな国の3色旗、私は無知なので区別がつきませんでしたが、この順番で間違ってないかな?ロシア人は帽子ですぐわかる。オランダ人は、当時から紅毛人って言われてたから、あれがきっと・・・)とも次々に同様の条約を結ばざるをえなくなってしまう場面。各国大使が、まず武力による威嚇を象徴する大砲の音で客席中央の花道から入場。そして条約締結の歌を歌う。これが5回繰り返される。ここは、納得。日本がどんなに苦しい状況だったか、これを、1カ国も5カ国も同じであるかのようについでに扱わず、しっかり表現してくれたのは、評価。まあ、個人的好みでしょうが。現代に話を戻しますが、日ごろ政治に無関心な日本国民に、財政の苦しさと、にもかかわらず公共工事に予算を垂れ流している現実にもっと目を向けて欲しいと考えている私は、このへんの幕府の苦しさの訴え方、気に入りました。上段のクドさも、歌詞の内容理解したら納得したのかな? 

ペリーの存在感は、良かったですね。着ぐるみ姿、きっと中に入ってる人の頭の上に、あのペリーの頭が乗っかってるんでしょうね。中央花道に立ってデンと構えてました。その子分たちも含めて、西洋人はみな、粘土(?)で鼻を極端に高くこしらえてあり、あの当時、日本人はいかに西洋人を化け物的に見ていたか、を象徴していました。日本人からバーバリアンと呼ばれている西洋人を見て、アメリカの観客はどう感じたんでしょうね(私が観たところ、好意的に笑い転げていましたが)。

この作品観て、ジョン万次郎をもっと知りたくなった。PHP文庫にあるみたいだけど、こっちの紀伊国屋に売ってるかな?

そんでもって、今日、とっても眠かったの、後悔。急に寒くなったせいか、朝早く起き過ぎちゃったんですよね(snowさん、風邪ぶり返さなかった?)。それでも、朝食とったあとは、もう1回寝れるぐらいに瞼が重くなってきたのですが、“Shall We Dance”観なければいけないことを思い出して、午前中のうちにマンハッタンへGoしたんですね(滞在先は、ハドソンの川向こうニュージャージー)。あ~、それにしても、日本公演のいろんな人のレビュー徹底的に読んで、そんで眠くならないように体調整えて、もう一度観たいっ!リベンジだ!! 今回の滞在は、ほかに観る作品で埋まっちゃってるしな~。次にここに来れるのはいつだろう?

[追記]
客席は、"Assassins"に引き続き、"CABARET"仕立てでした。もう"CABARET"の劇場じゃないんだから、あの疲れやすい椅子とか、やめて欲しいんだけど・・・

最後、太平洋戦争に負けた日本のその後の躍進を駆け足で訴えるシーン、その最後に"2004, Ichiro Suzuki ....."ってのがありました。これは絶対、新国立でもリンカーンでもなかった、今回のオリジナル(笑)。
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by UKaye | 2004-11-14 02:28 | Broadway