U.Kaye Presents いつか、New Orleans

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semスキン用のアイコン01 30日ソワレ、「ナイン the musical」  semスキン用のアイコン02

2004年 10月 31日

ニューヨークへ旅立つ前の週末に、5週連続で国内観劇が入るとは思ってもいませんでした。それもこれも、ビッグ・リバーが7000円でチケットを売り出すお陰です。本日も、四季の「南十字星」とマチソワです。
まず、ソワレなんだけど、先に「ナイン」の方からレポしましょう。この作品、昨年Eugine O'Nielで観たのですが、開演時刻を8時と決め付けて、いつものように7時半に乗り込んだら、7時にすでに始まっちゃってて、とっても悔しい思いをした忘れられない作品です。今回は、アントニオ・バンデラスやチタ・リベラで観られるわけじゃないけど、ちょっぴりリベンジ。

a0037729_2244247.jpg劇場は、天王洲アイルのアートスフィア。初見参です。飛行機乗る目的以外で、初めてモノレールに乗りました。このチケットは、イー・プラスのプレオーダーで買ったんですけど、1階J列。まあ、それはいいんだけど、驚いたことに、Kから後ろには観客がいなかった!自分より前は、アートスフィアの賛助会員とか、役者さんのファンクラブ会員とか、そういったところでしょうか。一般発売以降は、チケット全然伸びてないんですね。まあ、一部のマニアしか観そうもない作品であることは確かだけど、結構な公演数重ねるんですよね、コレ。土曜でこの入りで、大丈夫?って心配になりました。どこかにディスカウント出回ってないかな、だったらマラソン諦めた今日また観にいったのに。。。

この作品、「どんなミュージカル?」って訊かれて、言葉で説明するの難しいですね。私の力量でストーリー説明すると、「くだらな過ぎ」と感じて見る気失くす人多そう(笑)。全然内容違うんだけど、チャン・イーモウ監督の中国映画、「初恋のきた道」を観て感動した人なら、この味わかるんじゃないかな、と私は思っています。この映画を観るまで、映画は物語を伝えるもの、と勝手に決め付けていました。でも、「初恋のきた道」は、違ったんですね。「音のついた、動く絵画」という表現が適切でしょうか。中国の悠久の大地の四季折々の風景、こころを込めたおいしそうな料理、そして主演の少女チャン・ツィイーのいじらしい表情、これらの映像美によって、「恋に恋してたまらない気持ち」を表現する、ただそれだけの作品なのですが、コレがはまるんです。心にズシーンと来るんです。映画を使ったこういう表現ってあるんだな~、と、芸術の奥の深さを感じた作品でした。DVDが過去何回か発売されていますが、12月にまた新しく出るようで、ご興味のあるかた、こちらへ。

そんな予備知識があっての「ナイン」です。これは、女好きの映画監督、グイド・コンティーニが、私生活では妻ルイーザに見限られようとして、仕事ではプロデューサーと契約してノルマになっている新作のアイデアが思い浮かばず苦戦して、おまけにそれらもきっかけのひとつとなって精神の崩壊をきたしている。舞台は、現実世界のグイドと妻で会話しているところに、崩壊した精神で妄想している浮気相手カルラが現れることに始まり、途中からは現実と妄想の区別が観客にも(私だけ?)わからなくなってくる、メチャクチャな構成です。でも、これがハマるんです。男の心って、こうだよな~なんていう、それが、よく伝わってくるんです。現実に浮気をするしないっていうのは、別の問題ですよ。誤解なきよう。映画の「初恋のきた道」で感じたように、今度は舞台で、心の内面をこんな形で表現できるんだ、と感心させられた作品でした。そして結局、精神崩壊のもと、本当に助けて欲しいときに、妻も浮気相手も去っていくんですね。これも現実だか妄想だか、私にはわかりませんでしたが。この作品を観て、つくづく思いました。人間、人を愛するって難しい。恋愛も結婚も、互いに相手を利用しあって、そのバランスの中で落ち着いてるだけの、儚いものなのかな~。

グイドとその妻は、役者が力量不足に感じましたが、その他の女性陣、美形で歌えて、コーラスはB'wayそっくりに感じました。グイド製作映画の主演女優クラウディア役、純名りさ、いいですね。初めて観ました。レミゼでコゼット演じてるときに観たかった。いつも、安達祐実とか、そんなのバッカだったもので。グイドと妻が現実逃避のために訪れ、結局そこで映画をつくることになるヴェネチアの温泉での案内役"Our Lady of Spa"、華麗で圧巻でした。女優の剱持たまきさんって、宝塚っぽい名前、と思いきや、国立音大中退っていうから、違うのね。

今回に限った話ではないでしょうが、日本語に訳すと、意味はそうなんだけど、雰囲気違うよな~っていうの、よくありますよね。「モンキーダンス」を「猿踊り」って訳すような。グイドの妻ルイーザが歌う、"My Husband Makes Movies" っていう歌があって、「夫は映画を作るの」って訳すんだけど、英語の方が歯切れいいからかな、必ずしも良好でない局面を落ち着いて観察している妻のイメージを持っていたのですが、日本語で歌われると、取り乱した妻っていう印象にかわりました。あとは、カルラが歌う、"Simple"。英語ではこの単語の聴き心地がとてもよかったのですが、日本語訳したおかげで"Shinpuru"になって、ガッカリ。これは仕方ないか。

こんなんでレポートになったでしょうか。
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by UKaye | 2004-10-31 23:16 | Musical | Comments(4)

Commented by quast at 2004-11-01 10:30
U.Kayeさん、レポありがとうございました。
演出はブロードウェイと同じなのでしょうか?私はパリでこの作品を
見たことがあるのですが、もちろんフランス語で全然わからず。ただ
美術がすてきだったのと、劇場がレトロでよかったことを覚えています。
やっぱり客の入りはあまりよくなかったのですが、それはミュージカルが
盛んではないパリなので仕方ないと思いました。
Commented by sabretoothjapan at 2004-11-01 18:07
りっぱにレポートになってますよ。ありがとう。

今回の日本版は演出がB'wayのと同じなんですよね。じゃあ、セットもおなじだったのかな?これの日本語版というのは聞いてみたいですね。"Unusual Way"とかどんな感じになったのかな?これのキャスト・アルバムは期待できないでしょうね。

"A Call From Vatican"のシーンはやっぱり「あのとおり」だったのでしょうか?

この作品も質は高いけど、とっつきにくいミュージカルの代表でしょうね。
Commented by UKaye at 2004-11-01 21:18
クワストさん;
演出、私が覚えている限りでは、ブロードウェイと同じです。演出も、デヴィッド・ルヴォーの単独で、四季や東宝の翻訳みたいに日本人の名前をクレジットはしていません。チタ・リベラ演じるリリアン・ラ・フルールが、観客をいじるシーンありましたが、日本でも、大浦みずきさんがやってました。役から素に帰って、宝塚の思い出を語ったりして。そしてsabretoothさんがおっしゃる、"A Call From Vatican"のシーンも。。。
Commented by UKaye at 2004-11-01 21:23
sabretoothさん;
"Unusual Way"、日本語の歌詞に特に印象なかったけど、純名りさ、歌下手じゃなかったですよ。

"A Call From Vatican"、カルラが天井からブランコで降りてくる、あのシーンですよね。ブロードウェイでは、そのシーンの最中に入場(もちろん、シーンが終わるまで通路待機)した、因縁のシーンです。だから、降りてくるシーンがブロードウェイと同じかどうか、判別できませんが(笑)、あ~、やっぱりあの時と同じように揚がってくれた、って感じで納得しました。

そうやって質問されると、また見たくなっちゃいますね。ニューヨークへ発つ前に、祝日が1日ある!行くべきか行かざるべきか。。。